こんばんは。
芸術の秋ということで1人のアーティストに密着しました。
それがこの方。
孤独なアーティストでありポエマー 西村優紀(1)さんです。
今回はちょうど彼が取り組んでいたポスター制作を追いました。
スマホ画面にフィルムを貼るときのように丁寧な手つきで
ポスターの強度を上げるためテープを張っていく。そして、彼は語る。
「多くの人に長く愛されるために、まずは長くもつこと。」
かれこれ一時間。
出来上がった作品がこちら。
今まで作った作品で後悔したことは無いそう。そして、彼は語る。
「多くの人の目に触れるために、とりあえずパロディ。」
限界開けて入ると…
うん。これは目につきますね。
今回作成していたのは、防犯用のポスター。
皆さんも見学など寮を訪れる際は事務室へ。
Q:あなたにとって、「芸術」とは。
「自我の表象と言いますか、意識と無意識の狭間でゆらめく自分の欠片を集めた結晶と言いますか、自分でも完璧なアンサーは未だ見つけられてはいないのですが。でも、光と闇とか、悪と正義とか、明瞭な対立関係にある幾らかの事象をそのままに享受するのではなく、どうしてもそのような関係に綺麗には当てはまらない混沌を掬い取って形にすることは大事だとは思います。捨象されてしまった色々な事物達の声を聴き取ること、放射状に伸びていくような人生に盲目的に生じている亀裂や軋轢なんかもすべて拾っていくこと、これが芸術の根源というかパワーソースなんじゃないかな、と言っても、どうしても拾いきれないトラッシュ的サムシングがあってしまって…。でもそれはやはり芸術が「art」つまり人工物だということが規定する限界であって、その非万能性も美しさの一つなのではないか、
(以下略)
2人でもう一度みて思う。
「この黄色いの(←事務室)の方が目立つね。」
エンドウ