北大恵迪寮自治会ブログ

北海道大学恵迪寮執行委員会によるブログです!寮生の日常や行事の様子を伝えていきます。楽しい寮生活をちょっとのぞいてみて下さい!

296期炊務部方針の起源

 今期私は炊務部長として期のはじめに「なぜ炊務部があるのか」ということを考えたわけなんです。(この、何かやるときに「なぜそれをやるのか」をしっかり考えるというのは私がここ恵迪寮で学んだ大切なことのひとつです。)

まず、炊務部というのは簡単にいうと寮内の「食」に関することをやる機関で、毎週日曜に約200人分の食事を作りみんなで食べる「スペシャル」や、パンや米、肉、アイス等を入荷し販売したりしています。他にも今回のラーメン食堂など「食」に関する企画を行ったりします。

今期「なぜ炊務部があるのか」という理由を私たちは、ごはんを食べると元気になる、そしてそこに「人」がからむことによって幸せになるからと考えました。誰かと一緒に食べているときや、誰かが自分のために作ってくれたごはんを食べているとき、おなかがいっぱいになり元気が出るだけではなく、心も満たされます。そんなことを実感できる場をみんなに提供するために炊務部があるんやと考えています。
今日はそう考えるようになった出来事について少し書いてみたいと思います。

これは去年の10月の話です。
私は北見網走にいる寮のOBやOGの人に会いに、ひとりでヒッチハイクの旅に出ました。
車に乗せてくれた方々は本当に親切な方ばかりでした。
往路。3台目の車に乗せていただいたときにはもうあたりは真っ暗で、乗せて下さったドライバーの方は、私が朝から何も食べていないということを聞き、別れ際にセブンイレブンで買った温かいお茶と肉まんをくれました。「北見までもう少し。頑張ってね。」と。見知らぬ土地の寒空の下ひとりで食べたその肉まんはおいしすぎて目頭が熱くなりました。
復路。増毛から札幌まで乗せていただいている途中、ドライバーの方は野営道具でお湯を沸かしカップラーメンを作って下さいました。月明かりの下で食べたあのカップラーメンの味も忘れることはできません。

なんであんなにおいしかったんやろう・・・。
それはその肉まんやカップラーメンにドライバーの方々の優しさが詰まっていたからだと思います。その優しさは私を元気にし、幸せにしてくれました。
実家にいるころにはわからなかった母の手料理のおいしさの理由も今はわかる気がします。

結局何が言いたいのかわからなくなってきましたね。(苦笑)
とにかく、今期私は炊務部でそんなふうに少しでもみんなの心をぽっとあっためることができるようなごはんを作っていきたいです。

おたに(2)