北大恵迪寮自治会ブログ

北海道大学恵迪寮執行委員会によるブログです!寮生の日常や行事の様子を伝えていきます。楽しい寮生活をちょっとのぞいてみて下さい!

グリーンモンスター

 「グリーンモンスター」
それは「恵迪寮史」という本の愛称であります。
なぜ「グリーンモンスター」というかは読んで字の如く、緑色の広辞苑のような迫力をもつ本であるからです。

舞台はここ恵迪寮、主人公は自分たち。「恵迪寮史」それは今までの、そしてこれからの寮生が紡ぐ物語です。

今日はそんな寮史の1ページを紹介したいと思います。

私は当時寮史編纂委員だったこともあり、ふとグリーンモンスターに手をのばしました。
恵迪寮史第二巻回顧録の中のひとつ、「恵迪寮の三年を憶う」を何気なく読み始めました。
1935年から38年まで在寮されたその方は冒頭に「私が今日あるのは恵迪寮で三年を過ごした御蔭である」と書かれていました。
最初私は「そんなに良い寮生活だったのかー。」とぼんやり考えていました。
しかし、後に知ることになったのはこの時私の考えていた「良い寮生活」とは「楽な寮生活」という感じに近く、本当の意味の「良い寮生活」というのはもっと違うものであるということです。
作者の方は三年間の寮生活を「恵わん迪を索めて彷徨った三年」と表現されていました。
そして私がいちばん驚いたのは「部屋割制度改革について」のところで、そこでは不当な暴力を受け1か月も眼帯が取れないような怪我を負ったが有耶無耶になったこと、そして作者の方はその後退寮されたことが書かれていました。
そんなことがあっても「みんないい寮生だった」と振り返られる寮生活はいったいどのようなものだったのだろう。そして私は将来どんなふうに寮生活を振り返るのだろうか。
この回顧録は私に本当の意味での「寮生活」を考えるきっかけをくれました。

このように寮史1ページをのぞいてみてもいろんなことがあるもので、もっともっと読んでみたいなあと思います。


おたに(2)