どうも副寮長(3)です。
今回は僕の好きな寮歌、大正15年”ああ青春の歓喜を”(ああせいしゅんのよろこびを)を紹介しようと思います。
1.ああ青春の歓喜を 宴の酔ひと言ふは誰れ
我行く方の遠ければ しばしこの舎に憩ひして
草を茵(しとね)の旅枕 明日の旅路を夢に見ん
2.曠野(こうや)に萌ゆる若草の しらべゆかしき喜びを
そよ吹く風に寄するとき うららかに照る春の日は
霞の奥にまどろみて 光の波は野に充てり
5.あはれゆかしき人の世や 夜ふけの街を歩みつつ
遠き北斗の星を呼び 友も歌へば我も和し
来る(きたる)はここぞ森の奥 光まばゆき自治の燈(とう)
(了あり繰り返しあり)
この寮歌は1番から5番までありますが、普段歌うのは上の1,2,5番のみです。
大正15年当時の出来事を見てみると、初めてロケットが飛んだり、インシュリンができたり、昭和が始まったり…まぁ、なにかしら革新的な時代だったんでしょうか。ネット上にあった写真を見てみると、目覚ましい文明の移り変わりが見て取れます。
さて、歌詞を見てみましょう。一番では、長い人生の中で恵迪寮という舎で夢を培おうというカンジのことが書かれています。そして2番で北海道のうららかな自然を楽しむ様子が描かれ、5番では友と共に歌いながら寮に向けて歩く様子が描かれています。んー、モラトリアム。
この寮歌は内容もメロディーも非常にシンプルで非常に歌いやすいことが特徴です。しかしその中にもきらりと光るワードセンスがあるように感じるのは僕だけでしょうか。”友も歌へば我も和し”のフレーズが特に好きですね。音源ももしかしたら恵迪寮寮歌のページにあるかもしれません。探して聞いてみてください。
と、いうわけで大正15年度寮歌 ”ああ青春の歓喜を”を紹介しました。次があるかはわかりませんが、またよろしくどうぞ。