恵迪寮ブログをご覧の皆さんこんにちは!
ブログの更新に追われてブログ書くことをすっかり失念していた太洋(1)です!
今回はヒッチ士幌二日目、山奥の温泉においてかれた僕とナプキン(1)の旅路についてご紹介します。
それでは早速眠い目をこすりながら出発!
↑左から、朝5時とは思えない顔のナプキン(1)、ガラの悪い親友ことたけ(1)、タオル食べてチルしてるチル男(1)
士幌小屋で紳士&ギンギンの牛乳ペアと別れ、山奥の野湯、鹿の湯に向かいます。
朝早いことと士幌小屋の場所も相まって、全然ほかの車とすれ違わない。紳士たちヒッチハイクできるのかな...?無事を願うしかありません。
↑後部座席に座るゴーゴーゴースト組の二人。心霊スポットに自分たちで行きたいと言い出したしたものの、ネットの情報をみてビビり散らかしている。
何はともあれ、
鹿の湯に到着!!
僕らはここでみんなとお別れ。
それでは、、、
ヒッチハイクツアーのスタートです!
一旦ここで僕らの状況を整理。
僕らがおいてかれた鹿の湯はふもとの国道まで約19キロ、歩いて4時間半。併設のキャンプ場には車が二台のみ。選択肢がかなり限られている状況です。
スタート地点があまりにも悪すぎるために、僕らのミッションはシンプルに「ここから帰ってくること」
可能ならば「旭川経由で帰ってこい」と、ほかの班と同じようなミッションも一応用意されましたが、遠回りしている余裕なんぞはありません。
とりあえずキャンプ場に足を運びましたが、まだ時刻は朝6時半。キャンプ場とはいえ、まだ起きている人はほとんどいません。
何もできることがないので一旦再入浴。
↑左から筆者、ナプ(1)。素晴らしい場所なのでぜひ一度は立ち寄ってみてほしい。
温泉から上がってふらふらしていると、テントの外で朝ごはんを食べている方々を発見。新得町の農場から職場の同僚でキャンプに来ていたそうで、なんと朝ごはんを分けてくれたうえに、彼らの農場まで連れていてくれました!
山から下りることが一番の困難だった僕らにとってはまさに救いの手。自分たちの運の良さと、人の出会いと厚意に感謝するばかりです。
↑共働学舎新得農場の方々と。左からぼくら、加藤さん、こじまさん、佐々木さん。背景の立派なログハウスは加藤さんの建てられたもの。二階のテラスにブランコがあったり、表札に鹿の角が使われていたりと、とても趣のある素敵なお家でした。
加藤さんは学生時代を東京で過ごされたそうで、しかもその学校は筆者の実家のご近所でした。まさか北海道の山奥で地元トークをすることになるとは... 不思議な縁を感じますね。
↑農場の寮の前で一枚。野良猫がたくさん。野良だけどご飯だけはいいものを食べてるそう。ちなみに写真のナプ(1)はそんなに猫が好きじゃないらしい。
新得町は福祉厚生に力を入れている街だそうで、その中の一つが障害を持つ方々と共に生活しながら働く共働学舎新得農場。農業を中心とした暮らしをしながら、自労自活の生活を送っているそうです。
↑寮の前にいた牝牛のカエデ。牧場での仕事を引退した乳牛で、この牧場で一番いい生活をしているらしい。全然正面を向いてくれなかった。
↑シャワーを借りた農場の寮で履修登録をするナプ(1)。
ここからどうしようかな...なんて相談していたら
なんと!
チーズ工房で働いているこじまさんのご厚意で
チーズ工房を見学させてもらえることに!
デカい!
これは、大きなタンクで攪拌しながら温めて、水分を飛ばしながらチーズを固めているところ。
指の感覚で水分量を確かめる様はまさに職人技でした!
これは「型入れ」という作業。固めて豆腐のようになったチーズを型にはめて、プレス機でさらに水分を抜いていきます。今回作っているのはラクレットチーズ。この時期が旬の季節で、冬先にかけてはミルクの脂肪分が増えてくるため、もっとフレッシュなチーズ作りに移行していくそう。
新得農場ではチーズに向いている牛乳を作るため、山の山麓で傾斜に強いブラウンスイス種を放牧しています。チーズ作りに対する強いこだわりを感じました。
車にのせてくれたうえ、貴重な経験までさせていただきました。新得農場の方々、本当にありがとうございました。
さて、ここまで書いてきましたが、まだまだ札幌までの道のりは長いです。
今回高速道路は使ってはいけないことになっていたので、直接札幌に向かう南ルートをあきらめ、北から富良野を通って帰るルートを使うことに。
↑いまここ。富良野→滝川→札幌 で帰りたい
国道沿いのコンビニまで歩き、段ボールをもらってヒッチハイク再開!
ナプのおかげでいい感じのボードができました!
とはいえ、なかなか車が止まってくれない...
↑僕らの様子を見ていた方が「乗せられないけど...」とお茶を差し入れてくれました!
本当にうれしかったので、感謝の一枚。
一時間くらいボードを掲げ続け、何とか乗せてもらうことができました!
乗せてくれたのは、偶然にも帯広から旭川に向かう途中の方で。
あれ?これ旭川行けちゃうのでは?
ということで、
来ちゃいました旭川。
↑乗せてくれた山内さんに旭川ラーメン山頭火をごちそうしてもらいました!温かいラーメンが心にしみました...
山内さんはこの後、帯広で完売した「‐新天地開闢集団‐ジグザグ」のサンリオコラボ命さまぬいぐるみをゲットするために旭川のクレーンゲームを駆け巡るそうです。獲れてるといいな...
旭川に来たはいいけれど、移動に思いのほか時間を取られて間もなく時刻は五時。そろそろ札幌方面に向かわないとまずいころです。
↑今ここ。直線距離では新得町から変わってない。
↑旭川の河原で黄昏るナプ改めキツネ追いかけてヘロヘロ(1)
今度はボードを札幌方面に持ち替えて再出発。
旭川の端っこらへんをうろうろしていると、お仕事帰りのかっこいいお姉さんが滝川まで送ってくれました!
↑お姉さんにごっつぁんしてもらったお水。これもまた感謝の一枚。本人は幽霊嫌いなのに家族や友達に見える人がいて、何かと心霊スポットや幽霊に縁のある稀有というか不憫というか、不思議な人でした。聞いてみると、クオリティの高い怪談レベルの恐怖体験がゴロゴロ出てきてめっちゃ面白かったです。
その後は、滝川で教師をされている方に岩見沢まで、富良野の日帰り旅行帰りのママさんたちに札幌まで送ってもらい、夜21時、何とか寮まで帰ってくることができました!
人のやさしさに感謝してばかりの一日でした。協力してくれた皆様方、本当にありがとうございました!
↑なんか鳥2(1)が写ってる
文:もうハゲと言ってもらえないことがちょっと寂しいハゲタイヨー(1)